今年、2021年の2月に知り合ったばかりの「古い友達」。
そんな書き方がちょうどいいキンジョウマサ樹のお誘いで奄美大島へ行くことにした。
俺のような兼業シンガーは基本的に音楽活動の収支を気にしない。
もちろん自営業ではあるので、帳簿はつけるし膨大な赤字は正しく申告している。役所に申しあげなくてはいかんのだ。
この事業は赤字なんです、と。
それは経営者という人格の側面に過ぎなくて、音楽に関しては赤字でも黒字でも関係なくやっている。
理由は簡単で、それは音楽人が経営をしているだけだから。
経営者が音楽をしているわけでない。
音楽人というのは世の中の基準にハマりにくい。だからハマる仕事も別にやって食べている。
前置きが毎回クソ長い。
とにかく行った。
個人的に苦すぎる思い出があり二度と乗るまいと決めていたpeach。LCCは苦手だ。
しかしそんな思いは簡単に捨てるべきだ。
つまらん感情で他人の厚意を無駄にしている場合ではない。
ただでさえ「他人の気持ちがわからない人間だ」と友人から厳しい一発をもらったばかりなのに。
せめて取り立ての二度目の普通免許を失わないように初心者マークをレンタカーの前後に貼り、奄美空港から1時間ほどかけて市内へ向かった。
30分ほど車を走らせるとバラエティ番組で紹介していた「鶏飯」の店が見えた。
開店前で人も少なく並ばなくて良さそうだ。
もう「観光気分が恥ずかしい」という気持ちも無くなった男性更年期を迎えた54歳。
鶏飯、いただきます。
二日酔いにちょうど良いやつ。
いわゆる出汁茶漬けのような感じです。
二日酔いじゃなかったけど、二日酔いの気分を味わえました。
ご馳走様。
さらに車を走らせる。
ホンダ車、大好き。
新喜劇、大好き。
宿の場所を確認した後、5000円がキャッシュバックされるという「かごしまらくめぐり」キャンペーンに乗っかる為、指定の観光地を巡った。なにしろレンタカー屋さん曰く「ほぼ毎日事故が起きてるんで保険関係は全部入ってもらったほうが良いです」と、連続無事故達成ボードが0日になっている部分を指差して脅すんだもん。怖いやん。
この5000円で保険代がチャラになる感じなのですよ。これは正直ありがたかったな。5月から始まって「予算がなくなり次第終了!」となっているのに10月でまだイケた。これは緊急事態宣言の影響です。
観光地は2つ巡ったが、観光は基本的にしない派です。
こんなに海が美しい場所に来ても泳ごうなんて思わない。
そもそもこの30数年、泳いでいない。
長男、長女を海に連れていった記憶がない。百道の海岸を歩いたぐらいか。ごめん。
海洋なんとか館に売ってあったこの本。小学校の校長先生が編集したとか。
すごく読みやすい。
こないだ福山の鞆の浦(とものうら)へ行った時も鞆の歴史が気になって後日調べたけど、古代から中世の日本史っておもしろいよね。今、色々漫画にもなっているけど。日本史+東アジア史はすごくおもしろい。理由はおもしろいから。しろいのよ。おも。
宿に戻って読み込み、ビールが呑みたくなってファミレスへ。
生ビールいただきながら読破。気持ちいい。
夜はキンジョウくんと合流してさらに呑み歩く。
最後に一人で行ったスナック。
なぜ、あんなにカウンターの姐さんを褒めちぎっていたのか。
もちろん下心しか無いはずだけど、これはたぶん酔うと女性を褒める「癖(へき)」なんだと思うな。
男性には辛辣なことしか言いたくなくなるけどね。
最低かよ。
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最終日は帰り際に大猫先輩から自分のくだらなさを叱られました。
ちなみにこの先輩、前日も前々日も同じ場所で裏返って寝ておられ、お亡くなりになってあるのかな、と思ったぐらい。
「お前程度にはそんな風にしか見えんのだろうな。お前の目玉はガラス玉か、ど素人が」
そう仰られてありました。
先輩、失礼致しました。
たぶん毎年行くことになると思います、奄美大島。
好きだから。理由はそれだけだよ。