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兼業SSW、宅嶋淳の徒然です。

20211009-10奄美大島

初めての奄美大島

前日入りして夜には憤怒のロック王・キンジョウくんと合流して馬鹿呑みしてしまった。

5〜6軒はハシゴしただろうか。

どの店でもどれだけ自分が嫌われ者かを面白おかしく話すキンジョウくん。

立川流にいてもおかしくない話芸。

そして基本的にかなりやさしい。

 

愛されているな、と確信。(否定すると思うけど)

 

 

■1009 マヤスコ

会場入り前に奄美在住のギターの神様である喜喜ランドへキンジョウくんのギターを取りに行く。

修理と調整をお願いしていくれていたのだ。

俺はキンジョウくんのアコースティックギター(たぶんエピフォンのZenith)を今回のツアーでお借りした。

これが小さめのアーチトップギターで、ゴリライモ並にデカい俺には似合わないのかもしれないけれど、とても手に馴染みがよくて弾きやすい。

前週にアリアのアーチトップギターを購入したばかりだったこともあり、偶然だけど自分にはフラットトップより合っている気がしている。(もちろんフラットトップに合う曲もあるんだけど)

 

お店は港町にあるお洒落なライブバー。フードメニューも充実していてかなりいい感じ。

お店の方がとても親切。これはなかなかできることではない。

マヤスコ

 

最初に泉繁幸さん。

打ち込みをバックにマイケルシェンカーを完コピするという攻めた構成。

異色な対バンは福岡で鍛えられているせいか、すごく楽しくてまず焼酎の水割りを2杯。

 

そしてTHE SNORE。

この日はドラムが出演できないということでギターとベースのデュオでしっとりとした歌を聴かせてくれた。

ハナレグミとか好きなのかな。高音弦の使い方が良かった。

 

そして事実上のメインである「泪橋」の登場。

キンジョウマサ樹がギターであるというところがもう面白い。かっこいいのよ、これが。

ガレージバンドというと叱られるかな。ロックバンド足るものはこういうことだ、とすげえ音圧で迫ってきました。

ボーカルが現職議員でベースとドラムが役所勤務でギターがキンジョウマサ樹という麻雀でもなかなか無い「役」だよね。

(メンバーの方のお名前は伏しておきます)

 

ベースの方は気の毒なことに俺によく似ているサイズ感+メガネマンだったせいか、すぐ好きになった。

泪橋で会場が盛り上がったところで水割りは4杯を超えていたし、もうやることないよねと思いつつ気合を入れて。

1.あいつにテンダー 2.#俺の女を殺さないでくれ 3.手紙 4.あいがふる 5.わたしたちは厳しすぎる 6.赦してくれるかい(Bob Dylan

un. わたしのお馬鹿さん

 

アンコールはキンジョウくんがギターを弾いてくれた。

まったくもって感謝しかない。

 

 

■1010 ぶるーす屋

 

お店まで歩いていく途中に泪橋のベースマン(この日は名無しの弾き語り)と一緒になる。

一方通行を逆走している車に丁寧に間違いを教えてあげていた。(交番が近いので)

ここでさらに昨日より好きになった。俺なら鼻で笑って口で罵るかもしれない。こんなことが出来るナイスガイとは一生付き合いたい。

 

ぶるーす屋さんは美人ママさんとシカゴブルースマンみたいなお父さんのお店。

たぶん次回は最初に呑みに行くと思う。

ぶるーす屋

 

ナイスガイが緊張しながら弾き語りを開始。

もう開演の時点で出演者は全員酔っており、俺もその先頭を走っていた。

ナイスガイ、リハよりちゃんと歌えていた。

(最後まで名前は伏せる)

 

そしてずぶぬれブラザーズ。

ジロウくんの野太い声。キンジョウくんが勧める理由もよくわかる。

ケンシロウくんのぐいぐいくるストラトと相まってミッシェルガンエレファントが頭に浮かんで来たが、それは俺が呑み過ぎていただけでジロウくんの書く歌がすごく良かった。既にウトウトしている54歳が53歳のキンジョウくんから「おい起きろよ」と注意される始末。ごめん、真前で観てたのにな。でも本当にかっこよかったし、ジロウファンになった。

 

もうこのへんで止めて欲しいけど次はキンジョウマサ樹。

「へびいちご」もそうだけど、人間がグッと詰まった歌を聴かせてくれる。詩じゃねえよ、歌詞だよという言葉の通り、詩人ではなく歌人だよね、ロックンロールの。知性と暴力の体幹が狂うと生きていけない。俺にはキンジョウくんのような踏み込み方は描けないけど、この世の「際(きわ)」から何を描くか、また感じさせてもらった。

1.夕暮れ 2.夢の中で泣いた(とんちピクルス) 3.愛の人工衛星Lou Reed) 4.美しい夜に(メインストリート) 5.G 6.恋のうた

un. ソングライター 

 

アンコールはキンジョウくんが弾くかな、と思いきやニヤっとして、ずぶぬれブラザーズのケンシロウくんに「おう、お前弾け」とその場で強制演奏。「えー」っと言いつつ初めて聴く曲にその場で反応するケンシロウくん。お客さんも嬉しそう。そう、こういうことなんよね。ライブの面白さって。実際、すごく良いギターを弾いてくれた。そんなアプローチ持っとるんだなあ、とさらに演奏後の酒がすすんだ。

 

ずぶぬれブラザーズは奄美大島でしか観れないし、ぶるーす屋もマヤスコも奄美大島にしかない。

秋はおすすめらしいよ。行こうよ、みんな。