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評価:
立川 談春
扶桑社
¥ 1,400
(2008-04-11)
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特別編、として書かれた2編がぐっとこころをつかむ。
真打ちを目指すまでの「赤めだか」な話も、情景が目に浮かんできて「プッ」と吹いてしまい、電車の中で読むにはチト辛い。
また、特別編に至っては読んでいる自分が熱くなり、また「天才」と言われた人の中に棲む「赤めだか」をかいま見た時、(ナニヤッテンダ、ミジュクナオレハー)と頼まれてもいない
自己批判を始めてしまい、これも辛い。
じゃあ、辛い本じゃないか、と言われそうだが、
ぐっとこころを掴む本が辛くないわけない。
素敵なモノとはそういうもの。
「素敵なエッセイスト」ではなく「
噺家」=
立川談春なのだ
からして、本を読んだ後は早速聴きにいきたくなる。
もう出版社の思うがままの自分が悔しい。
歌舞伎座の親子会だって大枚はたいて観たいじゃないか。
ああ、悔しい。