takulog

兼業SSW、宅嶋淳の徒然です。

Kヤイリ

ギターを探した事が無かった。

いつもそこにあるものを。

買うのも大体で。

ルックスで選び、しかも音の良し悪しが分からなかった。

無理無理にでも言うことをきかせる、それが僕のギターに対する態度である。

今日、楽器屋で真剣に弾き比べをさせてもらうと、今まで分からなかった音が聞こえた。どんなギターも悪くはない。けどオカルトではなく弾いても弾いても伝わらない事があった。

店員にネホリハホリとアコギの構造や共鳴のシステム?みたいなものを聞きながら、なるほどある意味は科学である意味は思いなのね、と納得。

そりゃあヒロシ兄が黙ってないはずだ。

実際、思い入れを持たない僕にとって「職人気質」は鬱陶しいものなのだが、けど大切なんだなと35歳にして実感。

愚かである。

一事が万事だ。

そこで「Kヤイリ」だ。

ヒロシ兄が「あそこで作るなら紹介するけどー」と言うくらいだから良いんだろうなあ、と馬鹿丸出しの思想で試し弾きを2本。

おおお!という出会いではなかったけど、店員M氏曰く「単版は音で育ちますよ。予算にもよりますが合板はお嫌いみたいですからこのギターがいいと思います」とのこと。

そう、まずは共に成長する相棒を。

そうと決めたら値交渉へ。13日の来店を約束し、これからはじまるギターとの珍道中に思いを馳せる。

そうこうするうちに前日に電話でお願いしていた相棒・S田のギブソンを借り受けに。

大切に使うよ。グレッチ共々。夕べの電話で半年振りに近況を話したのだった。

奴がバンドに戻って来る日はそう遠くはないかもしれない。でも期待はしない。いつまでも同じ彼でもなければ僕でもない。

だから楽しみだ。

バンドサウンドなんて何回壊しても構わない。

S田という人間が戻る事がビッグママの音楽にとって重要であるはずだ。はずだといいな。

さてS田ギブソンの手入れをば。