反省した。
いただくんじゃなかった。
しっかりお金を払うべきだった。
カッキンは兄貴のような存在だった。
そう思えるのは俺だけではなく、多くの福岡の草音楽野郎や胞子のように飛び散った友人もそうだろう。
家族に近い匂いがする他人なのだ。
そんなカッキンが有江と矢野君とやっていたバンドは光を放つ長島茂雄的なバンド=ロックンロールバンドだった。
万物流転。
くるくるまわりながらも流れ消えない小枝。
東京で音楽をやることはハードなんだと諸先輩が言った。
でも楽しい事だよ、と伝えているのはmoonbeamだけ。
別に何処に住んでいてもそこで愛が生まれたらもう始まるのだ。
moonbeamがカッキンと矢野君の二人になってのこの新作は、そんな新しい道=古くて険しい道を切り開いて始めている音楽で一杯だ。
moonbeamにおける「ジョンの魂」がこの新作だーと思っている。
矢野君の音が歌がはっきりと伝わってくることが、カッキンの歌と音の世界を広げている。ぶりーっと広げている。
カッキンの歌は絵空事じゃない。
ヒリヒリしながらも笑っちゃう。
人生がそうだ。
どこかで大量生産された愛も戦争も平和も苦しみも必要無い。
俺の人生は俺のもの。
3曲目の「なんか、すごい」はカッキンそのもの。
声高じゃなく、ナマっぽいこの声にぷるっときました。
今までのアルバムよりCDより一番好き。
今までのアルバムよりCDより一番好き。
今年の重要な作品に間違いない。
全6曲が何度も聞ける音楽。
いつだって始める。
今までのコトだって受け入れる。
だって始まっている。
凄くいい写真が収まったこのCDはきっと何度も聴くだろう。
細君にも聴かせたい。