そんな思いが己を突き動かしたのか、帰りの飛行機に乗り遅れた。
正確には空港行きのモノレールに乗ったつもりが逆方向で終点まで行ってしまったのだ。
もちろん俺は降りて気が付いた。
すったり気分でモノレールに乗り、空港で時間を潰す。
すると待合室で初老の男性が可愛いストラップをつけた携帯電話でこう切り出した。
「ちゃうで、おとこってのはなあ!×××!□□□!」。
ひとしきり講釈をたれ、怒った彼は電話を切り真正面を見据えたまま居眠りを始めた。
男ってままにならない世の中を熱くかつ適当に生きているのであった。