takulog

兼業SSW、宅嶋淳の徒然です。

土佐日記

松山→高松→高知ときて流石に飛ばしすぎて仕事にならない気がしたので高知で一泊。

翌日早起きして仕事を済ませた後、飛行機までの時間をトボトボ歩く事にした。
お城までの歩行者天国で市がたっていて、懐かしい匂い(昭和の商売の匂い)が道いっぱいに広がっていた。

疲れていたのが嘘のように楽しくなってしまいそれから1キロ歩く。

その先にあるお城のふもとに「文学館」という博物館があり、川端康成展をやっているではないか。

1000円払って川端康成の秘蔵のコレクション、言葉に触れる。

でもひっかかったのは川端ではなくてその奥にある常設の「寺田寅彦」だった。
文学者で物理学者、音楽好きで絵画好き。
要は興味という謎に挑む人なのであった。
その当たり前に忠実であるがゆえ、今ひとつ評価が低いらしいが、そんな事も少しは気にしながらもきっとお墓の中でも何かを調べ、発表/表現しているのかもしれない。
寺田の冴えない顔に高知の空気に歩く足取りも軽い。
なんだか丁寧に歩こうと思ったり。

双発機の翼を見ながら福岡へ戻る。