日曜日でも月曜日でもライブに出かけることが特別なことになった”昭和95年”。
ライブがまるで非現実的な場のように感じられたり、いや、これこそが現実なのだと感じられたり、色々な人がいて僕がいる。
いるじゃあーりませんか、と実の素顔が怖いというチャーリー浜も笑いかけるのである。
僕は圧倒的に後者の立場だから、「かもしれない」作業を積み重ねてライブを実現するしかない。
消毒ジェルもアホみたいに買ったし、非接触型体温計も、配布用のマスクもアホみたいに用意した。
幸いなことに福岡編は福岡市の援助が受けられるかもしれないけど、「こんな内容じゃつまらんばい」と言われる可能性は大ありでその場合は消毒ジェルにまみれて寝るよね。
まあそれは僕が選んだことで。
素晴らしい人達に会えて、お店の手厚く情け深いサポートがあって、宅嶋淳&AJIと寺田町&月光ワタルの音楽は2夜連続で生まれた。
感想は要らないと思います。深く、広く、共鳴した実感があるから。
ディランの名曲「I Shall Be Released」のフォーマットを使った新曲。これはいわゆる”カヴァー”を超えたいと思って書きました。
自由を求める風来坊のお説教みたいな物語ではなくて、これはきっと猫の話なんだ。
まあカヴァーなんでしょうけど、オリジナルと言いはってみようと思います。伝統や。
もう1曲は「声をきかせて」。
泣き言でも、率直な批判でも、嘘でも、借り物の議論より、ただ声をききたいと思っています。
※写真の一部に最近髪が伸びて眼鏡を変えたことで竹村健一に近づいた僕が写っていますが、おがまいねぐ。
今や親不孝通りの顔と言っても過言じゃない「bassic」。
圭一さんの店であるけど、俺たちの店、と言いたくなる空気があって。
それは何度も深夜に酔い潰れた経験からくる反応でもあり、弱きをくじかない男たちによく出会えるからだろうなー。
「新人バンドですから」という寺さんのジャブに段々腹が立つほどのクオリティの高さ。
パンクやし、ロックやし、ジャズやし。なにより寺さんとワタルの歌がいい。
最前列にいるのはプロレスリング・ノアの中島勝彦選手ではありません。
初めての方もいらしてくれて、姉や友人も来てくれた。僕は苦戦しっぱなしだったけど、アジやみんなが声をかけて来てくれた。
来たくてもこれない人も多かったから味わい深い夜でした。
ASTAR店主・水田くん。一生裏切りたくない相手。
ASTARでは毎回アジが手配・運搬してPAも自分たちでやります。全員で夜を楽しむ。なにより大事なこと。
竹村健一と猫尾アジ吉先生
しあわせ4人組。