涙腺上のマグマ
どんな時に泣きますか?等といつか街頭インタビュウされるかもしれない。
涙は怒っても悲しくても喜んでも出てくる可能性がある。
俺、思うに人間は袋であるからして伸縮するときに発生する油ではなかろうか?
もしくは視線上でセックスする時のアレ?だろうか。
涙はいいかげんなものだから、ココロを忠実に表すものじゃない。
しかしその延長線上にあるマグマはぐらぐらすると人を動かすに違いない。
俺はみっともなく動かされる。
それは自制が弱いから。
熱いからって踊るばかりが人じゃないし、静かに生きても総量は同じなのに。
そんな自分に驕っている。
「今日の私は何色かしら~」と狂ったように尋ねまわる20代のOLのように。
ままにならないマグマである。
ステレオタイプの真実は貧困。
と、なれば自分を加工する前にもっと自分のマグマをアンプで増幅しなきゃ。
馬鹿でかい音でギターを弾くように、馬に乗るように。
自分のマグマに忠実であれ。
怪獣と化した中谷のブースカ師は身体からアンプから光線を出していた。
簡単か難しいかなんてのは自分が知っている。
泣く、のではなくて、鳴くことが美しい。
怪獣アンジーはマグマ光線を吐いて、雄たけびをあげてロゴスを焼いていった。
鳴け!と。