細君がチビどもに「お父さんはなんで歌ったりするんでしょう、か?」と質問。
長男は俺の顔色伺い答えない。
長女は「せないかんけん」と。
細君は「普通の生活じゃ意思を伝えきれないからしている」・・・手厳しい
俺は「好きだから」
趣味だからいいじゃない、という事なのである。
趣味と言われると抵抗がかすかにあるけれど、そう趣味です。
どう見えるかが大事じゃない。
いい歌、だと思える歌が俺は作りたい。
それを人前で歌いたい。
それは個人的なコトであると同時に成立させるためには人様の協力が必要でもある。
とても原始的なコトだと思う。
ヒロシ先輩やプロフェッショナルの人と共演できるとき、気になる音楽を持ってる人と共演するとき、嬉しい。
同時に吐きそうなほど緊張する。
18歳の頃から同じだ。
実は歌や音楽なんてどうでもいい。
ご飯食べるほうが大事な時だってある。
人間が大事だ。
その中で俺は思いつき、吐き捨て、擦り寄って生活をする。
生活の中に音楽がある。
音楽の中には生活は無い。宗教じゃないから。
下らなくて先行き不透明。
世の中はそう。
俺もそう。
理想や夢は呑む時に語ればいい。
呑んだ後の帰り道。
ライブの後の帰り道。
いつも大変寂しくなる。
あーもうって寂しくなる。
これが俺の圧倒的な現実だったなぁといつも思う。
俺に大義や正義は無い。
言い訳と嘘80%果汁。
で、膝を抱えて雑居ビルで寝たりせず、家に歩いて帰る。
歩く俺が、俺は好きなのだ。
不器用な友達。
音楽に必要な環境なんて存在しない。
必要なのは自分が成長する環境だけ。
戦う環境だけ。
100戦100敗でも死ななきゃいい。
死んだ人との付き合い方は俺も勉強中。
願わくば不公平で理不尽な世の中でお互い頑張りましょう。
「みどりの草原で歌だけ作れればいいちゃろ?」
と、細君から言われたことがある。
俺はペーターか。
どす黒い一丁目でココロに花をってかんじなんやけど・・と言い返すと
(なん?寝言なんか?)と言いたげな目線を俺に送り彼女はエフコープの注文機に入力するのであった。