端っこでビール。雑誌見ながら泡盛。
カウンターには、珍しくジンロウ君、ヤマダン、ヒロシ兄、スマイリー師匠・・・濃い。
ジンロウ君が美女と消えた後、ヒロシ兄とスマイリー師匠の間に入ってひとしきり馬鹿話。
兄貴達は本気で度を越した人達であることは間違いない、と再確認。
ここからスマイリー師匠に久しぶりに教えていただいた。
「後悔はいいけど反省はするな」
そうすね、そうなんですよ。近頃のモヤモヤが晴れました。
ヒロシ兄はロックギターの権化であり、レコード屋時代の僕にとって憧れ・・・であったと思う。
高校出たばかりの時にビブレでイベントをやった。ゲストに地元の星・ヒートウェイブを呼んだ。当時のヒロシ兄はツーンとしたギターマンであり、アマチュアであるにも関わらず、ビートマックスのおっさんがマネージメントをしていた。
「ああ、なんて嫌な人だろう。歌は好きなのに」そう思った時から15年以上が経過したものの基本的な認識に変わりは無い。でもこの孤高のギターマンの何気な溜息に近い一言が好きだ。
間違いなく先駆者であり憧れでもあったのだけど、何度か前座をさせていただいたりヒドイ打ち上げを継承していく中で好きに・・・・・・もう書くまい。
繰り返し聞きたい音楽を作っているイビリ酒の先輩なのである。
スマイリー師匠はまた違う。
高校1年の頃買ったLPが師匠のデビュー・レコードだった。
偶然にもIFFで仕事を教えていただいた。
中谷師匠とはまた違う優しさと厳しさに僕は追いつけなかった。
今もそうかも。
でもこの日に思った。
そんなことはどうでもいい。
憧れた人とも叱られた人ともいつかまた会う。
今が大事だ。
酒が呑める人がいて、呑むに足る仕事がある。
それに足る自分であればいいじゃん。
師匠や兄者達の酒は美しい。人が見たら気違いかもしれない。
でも美しさに足る師匠や兄者達なのだ。
この美しさが憧れた頃と変わらない。
色や形は変われど、美しさは変わらない。
死ぬまでに何杯呑む?
数えるよりも旨い酒をあと一杯だけ。
人の関係も良く似てる。