そんなタイトルがつくのは殆どインチキなのである。
夢があっていいよね。
でも今度の津波は夢も希望もどさーっと流してしまったよ。
限りなく不謹慎なのだけど、
山崎拓の選挙もどさーっ。
俺の新曲もどさーっ。
うちの子もどさーっ。
食べかけのカレーもどさーっ。
松本の仕事も俺の会社もどさーっと流されちゃうんです。
生き残った人間は兎に角辛い。
その瞬間、世界で初めて辛い。
世界ってなんだろな。人間がいる場所じゃなさそうだ。
ひとまとめにできるのは人間じゃなくて津波や火事や地震なんだ。
ひとくくりに可哀想と、悲しいと思うのも怪しい気持ちだ。
怪しい気持ち=想像?想像の中で人が死んでいくよりも目の前が流される事の重大さだよ。
どさーっと。
そっと目を閉じたら怖い光景が勝手に思いつく。
勝手な話だ。
そう思うと目の前の手を離したくなくなる。
恐らく世界で初めて。