bigmamaやソロでわりと長く歌っている曲で「夕暮れ」ってのがある。
長くやっているわりには少しずつ好きになってきた。
アレやソレを知ってしまって、我々は寂しくなってしまい、気がつけば世界はもう夕方になっているではないか。
美しいまちもひとも、変わってしまった。
焼夷弾で無差別に焼き殺し続けるよりはどでかい原爆で恐怖を与えることが正義だと信じたひとが多くいた。
よりましな正義で敵を憎む、という過ちはずっと犯し続けている。
過ちのなかで正気になれる瞬間があるとしたら、平凡な喜びを愛することだ。
もう世界は夕方かもしれないけれど、正気を取り戻す1日になって欲しい。
醜い言葉や罵り、この日ぐらいは避けてもいいじゃん。
冷笑や侮蔑で冷えた気持ちをあっためてはどうだろう。
最後に「君がほしい」と歌っているところはそんな気持ちだった。
次に歌う時、また違う発見があるはず。
歌やひとは少しずつ好きになればいいからだ。
遅すぎることはない。
あらゆる主義主張は死にはしない。
それがひとの中にあるのなら、主義主張は違っても少しずつ好きになればいい。
僕にはまだまだ好きになれないひとがたくさんいるけれど、遅すぎることはない。ないはずだ。