時折いななき、乾き、貪り食らい、そして歩く。
ライブで歌う時は走って走って走っている。
立ち止まって話しかける。
俺には二つも目玉があるのにいつも自分が見えない。
息を切らしながら自分の呼吸で確かめる。
やることが目的じゃなくやりかたにこだわっているわけではない。
自分がどう感じているか、近しい他人がどう感じたか。
どれほどの意味はないにしろ感じ方で走る馬だ。
父の日で娘から手紙をもらった。
「いつも会えないけどがんばってね。かくめいをおこせ!だいすき」
漫画の台詞をおぼえたんだろう。
でもそんなのいいや、俺もあんたがすき。
たくさん感じてたくさん走る36歳の馬です。