僕の音楽には別名があって「草音楽」という。
草野球のような音楽、っていうのが適当かもしれないけど本当はそこいらに生えている音楽という意味。
HEATWAVEはそこいらの草音楽じゃなかった。
求道者のようであり
懲りない作家のようであり
そこが好きでもあったし正直嫌いでもあった。
でもこのアルバムはそこいらに居る。
道端に寝転んで笑ってる。
アホでキレイ。
えーと、表現がよろしくありませんか。
便利とか不便とか効率とか
いっぺんそれを頭から追い出そう。
気持ち良かったことを思い出してニヤリとし
悲しかったことを少しだけ思い出して片目で泣く
前作はガーンときたけど
今度のはニューンとくる
アホみたいに売れなくても誰かを支え続ける音楽って素晴らしい。
映画のように
本のように
写真のように
彼や彼女のように
音楽を気に入ってくれる人に。