takulog

兼業SSW、宅嶋淳の徒然です。

埋めない、作る。

 家で飼ってた小鳥が逃げて、長男が「犬を飼いたい」と言い出したらしい。
可愛がっていたから、そのポッカリ空いた穴を埋めたいんだろう。

「さびしいけん、飼いたいって言うなら今は止めとき」

そう細君に言った。
だって、さびしさは埋めてもしかたないし、埋まらないのだ。
犬も迷惑な話だろうし。

「何?俺、代わりなの?」って。



昨日の夜は、草音楽「私と小鳥とすずと」で、早川義夫さんと佐久間正英さんのお2人、秋山羊子さん、そしてサポートにアンチムジカというライブ。
もちろん僕もbigmamaで出る気だったけれど、この骨折で適わなかった。
演奏できない悔しさよりも、主催として不安だった。
そもそも僕と言う名の脱線列車はあちこちに忘れ物があったり、漏れがあるから。

それをbigmmaのメンバー=草音楽仲間が代わりにではなく、しっかりやり遂げた。

「今回は運営が音楽そのもの、いつもと違うけどよろしくお願いします」
そう話して出来る限りの金策をした後、託した。



今回は"2009 All Tomorrows Party"と称したダブルツアーで、前半は秋山羊子さんと、後半は早川義夫さん+佐久間正英さんと九州を廻る企画だった。
初日に僕が骨折、入院したから、bigmamaはいつもの演奏を一度もしていない。

折り返しを過ぎた今日、僕には歌う事以外で音楽をまた知った。

歌ったほうが良いとかどうかも良く分からない。

それは、比べようがないからだ。




さびしさも悔しさも埋めるものは見つからない。

埋めなくていい。

また、たくさん出会って、表現する。
好きだよ、とたくさん言う。
たくさん「音楽」を作る。