古くからの友達に元気が無い。
思いつくだけのメッセージを送った。
大丈夫、と言いながら自分自身が大丈夫なのかはよく分からなかった。
やるべきことは幸運な事にたくさんある。
追いつくかどうかは別にしても、その都度必要とされた喜びを味わうに違いないし
失敗は噛み締めることだろう。
頑張るなよ。
つきあうよ。
死ぬまで生きよう。
まだ世の中のことがよく分からない時、夕方の陽の光を浴びながら自転車をこいでいた。
友達と「バイバイ」する時に、そいつの産毛が夕日に光ってた。
明日もこいつと遊ぶんだろうな、そう思った。
寒くなる前に鼻水をすすり上げながら家に帰る途中、明日もあることが嬉しかった。
世の中のことが分かってきた時、友達と「バイバイ」するのが時々辛くなる。
もう会えないのではないか、と思ってしまう。
そんな事は格好悪いから言わないし、それでもいいやと強がってみる。
もう会えないやつだっているのだし。
それでも、互いの愚かさを肴にしながら酒を呑みたい。
そうお前の為じゃないんだ。
俺の勝手なのだ。
だから死んでしまうまでは本気で生きて欲しい。
お前の頑張りなんてどうでも良い。
きっと頑張ったり、へこたれたりするんだろう。
俺もそうだし。
その友達と呑む酒の味は、そいつとだけのもの。
みんなそれぞれ違う。
「永遠の光」は再生時間が終わって終了した。
俺達はまだこれからもきっと呑むし、会うのだ。
お互い無様に生きようね、ご同輩。