イギー&ザ・ストゥージズ「淫力魔人」など、邦題の傑作に心を奪われてきただけに、宣伝担当者がつける邦題はいつも楽しみにしている。
ただ、残念な場合はそれだけでウンザリしてしまうので、諸刃の剣ではあるよなあ。
このドラマも「セレブママたちの憂うつ」という副題が嫌で観るのが億劫になっていた。
セレブママたちの憂うつやら知るか、ハゲ!と。
ただ、自分ならどうするかと考えたら、やはり同じような方向を選ぶんだろうなーと思うんだ。
たくさんの人に興味を持ってもらうために敢えて名付けるわけだし。
しかし、このドラマは素晴らしい。
カットや音楽が胸をかきむしる。
人生に濁点があれば、まさにこの感情。
キャスティングも最高で、ニコール・キッドマンって意外と大根なんじゃないかと思っていた自分を往復ビンタしたくなる。
歌詞や読み物を書くなら、このドラマは観たほうがいい。
「ほとりの朔子」「淵に立つ」の深田監督が続編に参加したりしないかな。合うと思うんだけどなあ。
ああ、働きたぐねぇ。