なにか問題が起きた時に原因を知りたくなることは正常な感覚だと思う。
解決策を持たないことに落胆したり、他人を責めたりする感覚もわかる。
なにせ、人間は弱い。
賢くありたいだけじゃなく、賢いふりをして自分の思いに至らない他人を蔑んでしまう。
指摘したつもりで歌なんぞ書いて歌っている僕は特にそうだろう。
問題だとは言ってみても、解決できることなんてあまりない。
小さな行為、愛ある行為、を繰り返していくことしかできない。
また同じ景色だと落胆するかもしれないけど、10周目、20周目の景色は違って見えるんじゃないか、と水戸さんが歌っていた。
僕もそう強く確信している。
どうせ変わらないよ、また同じだよ、と言い続ける僕や君の顔も変わってきたではないか。
変化しないものはいつか消えてしまう。
亡くなった友人や家族を思い出せるのは、たどたどしくも生きているからだ。
生きているって変化そのもの。
変わらない愛情なんてない。
どこかきっと新しい。
僕のバンドはそういうバンドだし、僕の歌はそういう音楽でありたい。
だから価値なんかない。
市場には存在できない。
価値あるものにしてくれるのは聴き手のみんな。
トレードオフにならない存在です。
2,000円もらっちゃうけど、本当はいくらでもいい。
10,000円でも500円でもいいです。
バンドが生まれて26周目の2020年。
今年の12月も一緒に過ごしましょうー。