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兼業SSW、宅嶋淳の徒然です。

文化の日

娘7歳から「文化ってなにぃ?」と聞かれる。

文化の日ですから。

「時間をかけて楽しめるもの」
「味わえるもの」
と、手弁当を喰ってたせいかそんな答えを。

便利なものも文化なのかもしれないが、俺の中ではそうではない。
便利と金が文化を食いつぶす。
所詮、人の仕業でしかないものだ。

そんな文化の日、カーラジオから「無くなった人質の遺体が福岡空港に到着し、出迎えた家族は報道陣にも答え少なく・・・云々」と聞こえてきた。

耳を疑う。
話す理由があるのか。
ラジオは消した。

俺は濾過器でもなければベルトコンベアーでも穴の空いた箱でもない。
誰かが決めてよい「死に方」や「死」はないと思っている。
俺が決める時はきっと俺が殺人をした瞬間だ。
でもたった一人じゃなくて、1億何千万人と「国」を共有している時点で、俺も彼の死を決めている事には違いない。
そこに感じる違和感が俺自身なのだ。
ローマ皇帝ではないので、「死」を時間をかけて味わう趣味はない。
インターネットの掲示板は正にカリギュラのよう。

娘に言った「時間をかけて楽しむもの」「味わうもの」はなんなのか。
彼女が見つける事だけど、俺から伝わるものが大事なのだ。
悲しいものばかりにならないようにできるかな。

歌が好きなおじさんよ。