おなかがすいたなあ、と仕事を終え農場へ。
山盛りのペペロンチーノをごっつぁん。
思えばこうした洋食を食べはじめたのは農場があったからだ。
それまでは婦女子が都会の喧騒の中で空疎な笑いの中に食べるものだと思っていた。
今やこんな野面の主食である。
農場では珍しい方、珍しくない方、有名な方、無名な方にたくさんお会いできる。
有名な方がいても知り合いでなければ知らない顔をしている(知らないから当然)俺なのだけど、この日は大江慎也氏がおられた。
やはりすごい人にはすごいと言いたい。でもそれはすごく迷惑なのできちんと挨拶だけしてこれからのご活躍を楽しみにしてます、類の事を言った。
勝手なファン心理だけど、自分へのごほうびに近い。
頑張ろう、と勝手に思った。
一緒に呑んでいた朝倉のYさんは俺の拙いCDを買って下さった方だった。
褒められると恐縮虫が一気に増える俺なので辛い。
でもYさん、面白かった。
珍しく、いや初めてかな。呑みの延長で自分の事務所にお泊りいただいた。
俺はこれが結構苦手なんだけど、今日は面白かった。
みんな第一線で体を張ってるんだ、と知ることは自分の励みにもなるもん。
色んなところで耐えてる先輩がいるから俺らがある。
俺がいることで誰かが始まるとしたら、それはすごい事だ。
誰かを必要とする前に自分を必要としなきゃとは先輩の言葉だが、誰かに必要とされるから孤独は素晴らしいと思った。
繋がっているから僕らは一人なのだ。
繋がっている事はほんの一瞬しか見えない。