怒ったふりは結構するし、それはそれで便利なのだ。
怒れなくなっただけなんだろう。
真剣じゃないのかもしれないよ。
そんな折、友人夫婦の話を聞いていて一瞬怒りが湧き上がった。
なんでかは今の俺にとってはどうでも良い。
いつも自分に置き換えてしか怒ったり泣いたりできないのか。
友人の不甲斐なさは俺そのものであった。
そんな俺を友人の姿に置き換えて腹を立てただけなのだ。
なんと狭い了見だろう。
小さな人間だ。
他人は自分とは違う。
たったそれだけを受け入れる事が未だにできないのかもしれない。
下らないなあ、俺。しょうがないやとあきらめる。